パールの美しさの本質

パールの美しさの本質は、貝の苦しみにあるのかもしれません。それは貝のカラダの中に何らかの拍子で紛れ込んだ棘(とげ)かゴミ。貝はそれらの異物に刺されたくなくて、その異物をつつみこみます。そして、長い時間を掛けて幾重にもつつみこんで、パールの乳白のきらめきを生み出すのです。


女王と7粒パールのゆくえ


そんな真珠の化身のような美しい女王がいました。父王の死のため、生後1週間でスコットランドの女王となったメアリ・スチュアートがその人です。6歳でフランス王妃となるため、英仏海峡を渡った彼女は義母にあたるカトリーヌ・ド・メディチから銀白に輝く極上の7粒のパールを贈られました。彼女はこの月の光をとじこめたようなパールたちをめで愛し、そんな女性へと成長していきました。ところが夫の病死。18歳で未亡人となった女王は、7粒の真珠とともに、故国へと戻ります。悲しみにくれるメアリの前に年下の美青年ダーリン卿が現れ、やがて結婚しました。しかしその臆病でずるい性格がわかり、次第にいやけがさせてきました。



その頃に出会ったのが、男らしくてたくましいボスウェル伯。メアリは初めて、男性に頼り、甘える喜びを知ったのです。邪魔なのはダーリン卿、とばかりに二人は彼を暗殺してしまったのです。国内は騒然となり、やがて叛乱(はんらん)がおこりました。ボスウェル伯は漂泊の果てにデンマークの牢で狂死。メアリは隣国のイングランドに助けを求めますが、逆に捕えられてしまいます。



そして19年間、断頭台の露と消えるまで貝殻のような闇に幽閉されました。エリザベス1世はメアリに7粒のパールをさし出すように命じましたが、彼女は断りました。しかしその死後、パールは英国王室の財産となりました。その乳白の輝き、美しき宝石、パールにも人の心をも狂わす神秘的な力が備わっているようです。





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