バロック真珠(baroque) | 真珠の種類 情報袋


バロック真珠(baroque)の情報袋

洋梨のような形のバロック真珠。こぼれ落ちる涙の粒にも見たてられます。この粒を小さな真珠とよんだのは、古代中国。涙型の真珠が一般的だったことを示します。英語のパールは、中世ラテン語のピルラ(洋梨)が語源となります。ここからも、かつての真珠の形はこの形が多かったことが解ります。


歪んだ真珠

養殖真珠が発明される以前、真円のこの宝石は奇跡的にしか見つかりませんでした。たいていの真珠は、涙型や洋梨やその他のあらゆる形をした『バロック真珠』でした。

今では真円のほうが主流の真珠。1893年にミキモト パールネックレスの創業者であり、当時「真珠王」と呼ばれた御木本幸吉氏の日本での長年の研究により、真珠の養殖に成功を収めました。御木本幸吉氏の功績によってまん丸の真珠が養殖されるようになりました。きちょうめんな国民性と日本が生んだまん丸の真珠もあって、日本では丸い真珠が人気があります。そして、いびつなバロック真珠は質が悪い、と支持されませんでした。

しかし、ことヨーロッパでは、バロックの味わいを好む人が多く、数百年にわたって貴重な宝飾品に仕立てあげられてきました。美術史におけるバロック時代の幕開けの16世紀、宝石細工師たちは腕を競い、このいびつな真珠をブローチやペンダントの名品に作り上げました。

歪んだ真珠を何に見たてるかは、イマジネーションの豊かさにかかっています。有名なのは、英国・ヴィクトリア&アルバート美術館に所蔵されているカンニング・ジュエルとなります。大きな三角のバロック真珠を、男の人魚のたくましい上半身になぞらえている。他にタマゴ形の真珠を鷲の姿に仕立てたスペイン製ペンダント。空豆型のを騎士のよろいに見たてたフランス製のブローチなどもよく知られています。

こうしたバロックの遊び心は、今も引き継がれていて、犬や象、コアラの顔などに作られたユーモラスな作品をも存在します。


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